【子どものやる気を高める話し方をしよう!】
子どものやる気を高めることは、大人にとって重要な課題の1つです。
しかし、子どもたちは未熟で自分自身の興味がまだ発展途中であるため、子供自身も何をすればよいかわからないことが多いのではないでしょうか。
またわかっていたとしても、なかなかやる気が上がってこない、ということもあるでしょう。
そこで今回は子供のやる気を高めるために大人はどのようなことを心がければいいのかについて書いてみたいと思います。
☆子どものやる気を高める2つの方向性
子どもたちのやる気を高めるためには、2つの方向からアプローチすることが必要です。
1つ目の方向は、子どもたちが既に手をつけていることを認めることです。
多くの大人は、子どもたちの興味がないことや未知のことをやるように促す傾向があります。
宿題やりなさい、勉強しなさいといくら言っても、それ自体に興味がなければ、当然やる気も起きません。
進学のためだとかいくら言い聞かせても、そのこと自体に魅力を感じていなければ、やる気も起きなくて当然です。
子どもたちは、自分がやりたくないことに積極的に取り組むことはありません。
そのため、子どもたちが今興味を持っていることや、すでに手をつけていることを認め、肯定・評価していきましょう。
2つ目の方向は、子どもたちがやっていることが他者にとって役に立つことだと意味づけをすることです。
子どもたちは、自分自身の成長だけでなく、他者に貢献できることにやる気を持ちます。
子どもたちのやっていることについて、なぜそれが重要なのか、何が得られるのか、どのように役立つのかということを伝えてみましょう。
たとえば、子どもたちが読書に興味を持っている場合、読書が彼らの知識を広げることや、想像力を養うことはどのように役立つのかを話してみましょう。
これにより、子どもたちは自分自身の行動に意味を見出し、継続的にやる気を持ち続けやすくなります。
そうした行動でなくても、ちょっとした挨拶や当たり前だろうと思われるような行動や仕草を評価することは、大変効果があります。
この二つを踏まえていくと、こうした働きかけが効果的かもしれません。
「今日は暑いね」「こんな中で学校に行くなんてさすがだね。」「私も安心するよ」
「今日は学校お疲れ様でした。頑張ったね」
「今日も勉強頑張ったんだね。えらいね」
「勉強を頑張ってるあなたをみていると、私も頑張らなきゃって思えるよ。ありがとう」
「今日もゲーム頑張ってるね」「今日もゲームは順調にクリアしてるかい?」
「ゲームしてるのを見ると私も早く仕事を切り上げてみようって思えるよ。」
「食器を片付けてくれてありがとう」
「自分の食器をきちんと片付けてくれて嬉しいな」「私も助かるよ、ありがとう」
いかがでしょうか?
もし逆の立場で考えた時に、自分の親がこのようなことを言ってくれたらどうでしょう?
気持ちが違ってきませんか?
こうした例はあげていけばキリがありません。
日常のこうした何気ない一言の積み重ねが、
「やって当然でしょ」「仕方ない、やるか」という気持ちに変わっていく原動力になっていくのです。
以前、勉強になかなか自分からやらないと言われて入塾されたお子さんのお母様がいました。
「親からだということを聞かないので塾から勉強するよう厳しく言って下さい!」という方でした。
ただ話を聞いていくうちに、
子供に対して「ありがとう」「頑張ってるね」という声掛けをしているか尋ねたところ
大変驚いた様子で、
「子供に対してありがとうなんて言ったことがありません!」
「言わなければいけないんですか?」
と話していたので、これでは子供がやる気を起こさないのは当然だなと思いました。
ご家庭ではいかがでしょうか。
ぜひ日頃の声掛けにこうした一言を加えてみて下さいね。
今回はここまで。
次回をお楽しみに。
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