中学2年生の2学期は、多くの方がお子さまが「ダレる」時期だと言います。
この特有の時期における親子の関わり方をご紹介いたします。
子育ての一助として、参考にしていただければと思います。
中2の2学期の特徴
この時期の中学2年生は、中1の初々しさが薄れ、中3の受験のプレッシャーもまだない独特の時期となります。
自分の人生や将来について考える機会が増えてきます。
特に部活動では、ほとんどが最上級生となり、責任感や役割が増してきます。
しかし、時間やタスクの管理が難しくなることや、勉強の内容も増え、今までのようにスムーズに進むことが難しくなることもあります。
これらの変化が重なることで、精神的な負担や葛藤を感じることも増えます。
大人に見えることがあったとしても、まだ精神的には子供です。
では親として中2の2学期は特にどのようなことに注意していくべきでしょうか。
特に注意するべきことについて書いてみましたので、参考にしてみてください。
親としての接し方
共通の興味を持つ:趣味やスポーツなど、共通の興味を持つことで、親子間のコミュニケーションの場を増やすことができます。
押し付けにならない程度に子供と一緒に楽しんでみましょう。
お子さまのペースを尊重:過度なプレッシャーは避け、お子さまのペースを大切にしましょう。
大人から見ると子供のやることは遅く、非効率な面が多々みられると思いますが、あくまでそれは大人だから感じること。
なんだかんだといって子供はまだまだ子供です。自分のコントロールも十分できないことの方がこの時期は多いです。
大人のペースを押し付けることのないように注意しましょう。
日常の変化を感じ取る:小さな変化や悩みを感じ取り、話を聞く時間を持つことが大切です。自分のことをわかってくれるという安心感や信頼感がどの時期の子供にも必要ですが、変化を伴いやすいこの時期は特に注意しておきましょう。しかし過度になってしまうとそれだけで子供も迷惑に思ってしまうことがあります。
変化を感じつつ、状況をよくみて行動しましょう。
お子さまの自主性を尊重:細かすぎる指示や過保護は避け、お子さまの自主性を大切にしましょう。
子供の世界は子供に責任があり、成長していかなければなりません。
そして自主的に行動していくことで様々な経験を積むことができます。
父親が特に注意すべきこと
過度な期待を避ける:父親の過去の経験や価値観を、お子さまにそのまま求めるのは避けるべきです。
昔と今では学校で要求されることの量は確実に増え、言葉も用語も増え、問題の難易度も上がっています。
そのため親が過ごしてきた当たり前・常識は通用しません。
昔はスマートフォンもZOOMもありませんでした。
それだけでも昔とはまったく異なる世界を生きているのが今の子供達なのです。
そのためお子さまの現在の環境や時代背景を理解し、彼らのペースや考えを尊重することが大切です。
親自身の感情のコントロール:特に思春期のお子さまとのコミュニケーションでは、怒りや不満を爆発させることは避け、冷静に対応しましょう。
お仕事をなさっていることの多いお父様は、とかくお仕事でストレスを抱えることが多いです。
そういう時は自分の感情のコントロールが効かなかったり、自分自身の感情がどういう状態になっているかわからなくなりやすく、気が付きにくいです。
そのため、日常ならほんの些細なことでも、親自身に余裕がないと感情的になりやすいということを押さえておきましょう。
またこの時期は子供自身もストレスを抱えやすいため、自分自身をコントロールしきれていない、思う通りにならないことに不安と苛立ちを抱えやすくなっています。
それがこの時期であることを踏まえましょう。
母親が特に注意すべきこと
過保護を避ける:お子さまの安全や健康を気遣うのは当然ですが、過度な心配は逆効果です。
適切な距離感を持ちながら、成長を見守りましょう。
感受性を活かす:母親の感受性は、お子さまの心の変化を早く察知する強みです。
それを活かし、お子さまの悩みや喜びを共有し、サポートしましょう。
多少の失敗には目を瞑る:母親の感受性の高さは大変素晴らしいものですが、
時には子供の失敗や落ち度を発見するのにも発揮されてしまうことがあります。
ある程度のものには目を瞑り、子供の成長を見守るという姿勢も大切にしましょう。
親自身の感情のコントロール:母親は感受性が高い割に、自身の感情の変化に気がつかないことがあります。
特に思春期のお子さまとのコミュニケーションでは、冷静に対応する必要があります。
その時その時に感じた気分のまま、言葉にしてしまうことがあり、それが子供の側からしたら、ダブルスタンダードに見えてしまうことがあります。
そのため、子供に気を配るとともに、自分の精神状態にも気を配りましょう。
その上で、子供自身が子供自身をコントロールしきれていない、
思う通りにならないことに不安と苛立ちを抱えやすくなっている時期であることを踏まえて、
どうにかなるさと大きく構えることも重要です。
男の子に注意するべきこと
体力の過信を避ける:男の子は自分の体力に自信を持つことが多いですが、
それが過信となり、怪我のリスクが増えることもあります。
そのため適切なリスク管理が大切です。
感情の表現をサポート:男の子は、女の子に比べて感情を言葉にするのが難しいことが多くあります。
そのため感情の表現方法を助け、悩みを溜め込まないようサポートすることが必要です。
かといって先回りをしてしまうのも良くありません。
常にバランスをとりながら対応することを心がけていきましょう。
女の子に注意するべきこと
感情の変化に敏感に:女の子はホルモンの影響で感情の変化が激しいことがあります。
体の変化や精神的な変化、友人関係の変化も起こりやすく、
さらに4週間ごとに感情が変化することもあり、それらが複雑に絡み合って、
友人同士のトラブルなども起こりやすくなります。
その変化に柔軟に対応し、サポートすることが大切です。
自己肯定感を育てる:他者との比較で自己評価が低くなりがちな女の子です。
特にこの時期は人間関係が複雑になりがちなので、さらに注意する必要があります。
定期的にできていることを褒めること、評価することで、自己肯定感を育てていきましょう。
親子のコミュニケーションの大切さ
親が子供の頃と、お子さまの現在は状況が異なります。
特に、今の時代には新しい技術や教材があります。
その違いを理解し、過度な期待をせず、サポートすることが大切です。
学校や習い事との連携も大切
家庭だけでなく、学校や習い事とも連携し、お子さまの成長をサポートすることが大切です。
私たちの塾もその一環として、お子さまの学びをサポートしています。
まとめ
中2の2学期には、やる気が見られない時もありますが、それは成長の一部です。
そして一生のうちで大変成長に必要な時期でもあります。
親として、学校や習い事、そして私たち塾と連携して、お子さまをしっかりとサポートしていきましょう。
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