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こんにちは。教室長の大森です。
だんだん秋が深まる便りも聞こえてきました。
秋の夜長は、子どもの成長に寄り添い、親子の絆を深めるチャンスです。
お子さんの学業成績が振るわない時、どのように接するかは重要です。
この記事では、子どものテストで低得点を取った際の親の適切な対応方法についてお伝えします。
低い点数は時として親子ともに「なぜこんな点数なんだ」「どうして上がらないの?!」と不機嫌や失望、怒りなど負の感情に支配されてしまいがちです。
しかし、こういう時こそ怒りや失望ではなく、共感と建設的なコミュニケーションが子どもの成長に大きな影響を与えます。
一緒に未来を考え、親子のコミュニケーションを深めましょう。
はじめに
秋が深まり、学年も中盤に差し掛かるこの時期、子どもたちそれぞれが何らかの形で「成果」を感じ始めている頃でしょう。今回のブログでは、この重要な時期にお子さんとどのように向き合うべきか、そしてお子さん自身がどのような心情でいるのかを深掘りしていきます。
子供達の3つの典型的な反応
それでは次に、成果によってどのような反応になるかを整理してみましょう。
・成功を体験し、さらなる挑戦を欲する子
このタイプの子どもは、親にとっても理想的な存在です。
何かに挑戦し、成功を味わうことで、さらなる成長への道を自ら切り開いています。
・成果が出ないが、挫折しない子
「これで終わるわけにはいかない」と、困難に立ち向かっていくタイプです。
親としては、早くから頑張ってほしいと思うかもしれませんが、この粘り強さも賞賛に値します。
・挫折し、自己否定する子
「自分はダメなんだ」と思い込み、やる気を失ってしまうケースです。
このような心情に陥ると、親子のコミュニケーションも難しくなります。
お子様のタイプはどのタイプになるでしょうか?
ここにはないパターンとして、無気力、無関心のように見えるものがあります。
その場合は最後の反応の方に分類されると考えられます。
もちろん教科によってや、その時の気分、またはその時期時期によって変わることもあるかもしれませんが、お子様のタイプを知ることは、親がどのように接するべきなのかを知る上でも把握・意識する必要があります。
親の対応の三つの典型
それでは次に、親がそうした子供を見てどのように対応するかを見てみましょう。
諦める親
とりあえずこの子はこういう子だから仕方ない、と思い、
この子はできない子だとしか考えていないので
子どもの能力に対してあまり期待をしていないため、親自身も手を引きがちです。
介入しすぎる親
常に子どもに対して指導や助言を行います。子どもがやらないから親がやらなければ、口出しをしなければと考え、先回りをどのようにしようかを常に考え、子どもが大人の思う通りに動いていないととてもイライラして、知らず知らずに子供に対して強く発言してしまい、逆にプレッシャーをかけてしまって、かえって悪循環に陥ってしまうこともあります。
サポートする親
子どもが自分で考え行動できるように、背中を押すような接し方をします。
例えば、具体的なアドバイスを提供することがあります。
ご自身はいかがでしょうか。
どのパターンになりますでしょうか。
この中でどのパターンがお子様の成績向上・学力向上に繋げられそうでしょうか?
そして、どのような対応が望まれる対応となるでしょうか?
建設的なコミュニケーションが鍵
どのような状況にある子どもでも、親子間の建設的なコミュニケーションが重要です。
具体的には、お子さんの話をしっかりと聞く時間を作る、一緒に問題解決のアプローチを考える、
目の前の失敗を「成長の過程」と捉える観点が重要です。
子どもがテストで低得点を取った時の親の対応
親として子どもがテストで低得点を取ったときにどう対応すべきか、その判断は非常に難しいものがあります。
怒りや失望を感じることは自然ですが、それが子どもにどう影響するかを考慮する重要があります。
声を荒げずに、代わりにリラックスして話を聞くことが重要です。子ども自身も既に十分に落ち込んでおり、追い詰められることでさらに自己否定感が高まる可能性があります。
その後、子ども自身にどのように改善していけるかを考えさせ、選択肢を与えることで、子ども自身の自立心も育みます。
親の建設的思考とコミュニケーション: 自覚と確認法
親が普段からどのような言葉を選んでいるか、どのような態度で子どもと接しているかが、子どもの自尊心や自己肯定感に直結します。しばしば見落とされがちですが、子どもは親の微妙な言葉遣いや表情、態度に敏感です。
自分がどれだけ建設的かを確認するために、以下の方法が役立ちます:
自己反省:
一日の終わりに、その日一日で自分がどのような言葉を使い、どのような態度でいたかを思い返す時間を作りましょう。
言葉の選び方:
「なぜできないの?」よりも「どうすればできると思う?」といったポジティブな問いかけが、子どもの自己肯定感を高めます。
フィードバック:
可能であれば、配偶者や他の大人からのフィードバックを受け入れ、自分の言葉や態度について改善点を見つけ出すことも有用です。
建設的なコミュニケーションの3つのポイント
共感の表現:
子どもが何を感じているのかを理解しようとすることが先決です。
そのためには、自分自身が共感することが重要です。
きちんと子供の気持ちに寄り添っている、共感しているということがわかるように話しましょう。
オープンエンデッドな質問:
「どうだった?」ではなく、「どう感じたの?」といったオープンエンデッドな質問で、
子どもが感じていることを引き出しましょう。
正確な言葉で評価:
「よくできたね」と一括りにせず、子どもが何に努力をしたのかを明確にして評価することで、
子どもはその努力が認められたと感じます。
まとめ
子どものテストの低得点は親としてもショックでありますが、その対応方法と親自身の建設的な思考が子どもの成長に大きく影響します。
声を荒げず、共感をもって接すること、そして日々自己反省と改善を行うことが、子どもが自己肯定感を持ち、より良い未来を迎えるための鍵です。
子どもも親も、人それぞれ違う状況や考えを持っています。
しかし、その違いを尊重し合い、一緒に成長していく過程が何よりも重要です。
今一度、お子さんと心を開いて話す時間を作ってみてはいかがでしょうか。
このようなアプローチを持続していくことで、子どもは自己肯定感を高め、社会でのさまざまな挑戦にも積極的になれるでしょう。