「子どもの『やる気』を引き出すための大人のナレッジ術:脳科学と習慣形成から考える子育て」

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こんにちは、教室長の大森です。

「宿題や片付けをしてほしいのに、なかなか始めてくれない」「何度も言わないと動かない」という子育ての悩み、多くの親御さんにとって共感できる話ではないでしょうか。

子どもたちの行動には、時折「どうして?」と思うことがありますよね。

でも、こうした行動の背景には、脳の仕組みや成長過程における特性が深く関係しています。

 

この記事では、親としての悩みを少しでも軽くしつつ、子どもの行動や思考を育てるための具体的なテクニックを紹介します。

子どもとの日々のやり取りは、一時的な課題解決だけでなく、子どもの一生を通じた思考力や価値観を育む重要な時間です。長期的な視点を持ちながら、親子で一緒に成長していける考え方を見つけていきましょう。

 

 


 

 

 

 

1. なぜ子どもは「めんどくさい」と感じるのか?

 

子どもならではの「めんどくさい」の理由

 

例えば、学校から帰った後、ランドセルをそのまま放り出してゲームに夢中になる子ども。夕方になると「あ、宿題忘れてた!」と慌てる姿に、「どうして早くやらないの?」と思った経験、ありませんか?

 

実は、こうした行動は脳のエネルギー節約の仕組みが影響しています。

脳はエネルギーを多く消費する行動を避けようとする特性があります。

 

子どもにとって宿題や片付けは「頭を使う新しいタスク」です。

そのぶん普段よりもエネルギーを多く使います

一方、ゲームや動画視聴は「考えなくてもできる楽な選択肢」として脳にとって魅力的に映ります。

当然この方がエネルギーをあまり使わないし、報酬系の部位が快感をもたらすので、より脳にとっては魅力的に映ります。

そのため、脳が自然とゲームや動画視聴を優先してしまうのです。

でもこれは大人でも普通にありませんか?子供ならなおのことです。

 

つまりこれは脳の特性上、自然なことなのです。

そのため「なぜやらない!」と怒るよりも、「どうすれば子どもが負担に感じずに取り組めるか」を考える視点が大切なのです。

 

親として理解したいポイント

 

大人と違い、子どもは未来を具体的に想像する力が未熟です。

例えば「今宿題を終わらせたら、夜ゆっくりできるよ」と言っても、その「夜のゆっくり」は子どもの頭の中ではぼんやりしており、目の前のゲームに勝つ快感に負けてしまいます。

 

また、親子間の「時間感覚の違い」も関係しています。心理学で知られる「ジャネーの法則」によると、時間感覚は年齢に比例して変化します。

10歳の子どもにとって1時間は人生の10分の1ですが、40歳の大人にとっては40分の1。

 

 

つまり、10歳の子どもにとっての1時間は、40歳の大人にとって約4時間に相当します。

つまり10歳の子どもにとって1時間は大人にとっての4時間くらいの感覚と同じなのです

15歳の子どもにとっての1時間でも、45歳の大人にとっての約3時間のように感じることになります。

 

この違いが、「まだ大丈夫」と感じる子どもと、「早くして!」と思う親のズレを生んでいるのです。

ただここに書いたのはあくまで平均的なものになります。

もし10歳の子どもでも、精神年齢が7歳くらいだと感じる場合は、子どもにとっての1時間は大人にとっての約6時間となり、さらに時間の幅が広がることになります。

あなたのおうちのお子さんはいかがですか?

 

2. 親子の時間感覚のズレが生む具体例

 

例1: 朝の準備でのトラブル

 

親の視点: 「あと5分で家を出るのに、着替えすら終わっていない!時間を守って早くしなさい!」

子どもの視点: 「着替えるのは数分のはずだからまだ平気。あ、昨日の絵が机の上にある!もう少しで完成しそうだ!」

 

この場合、子どもは5分を「まだ余裕がある時間」と感じますが、親にとっては「ぎりぎりの時間」。

この違いが、親子双方にストレスを生みます。

 

例2: 宿題をめぐるすれ違い

 

親の視点: 「1時間あれば宿題を終わらせて、提出物の準備もできるはず。どうしてダラダラしているの?」

子どもの視点: 「1時間は長すぎるし、途中で休憩したい。急ぐと間違えそうだし……」

 

子どもにとって1時間は大人の4時間に相当する感覚です。大人が期待する効率性を押し付けても、子どもにとっては負担に感じられるのです。

 

3. 子どもの行動を変える「脳に働きかける方法」

 

スモールステップで達成感を

 

目標を細かく分解することで、子どもが負担を感じずに取り組めるようになります。「とりあえず最初の1問だけやってみよう」と提案し、それができたら「すごいね!次もやってみようか」と進める。小さな成功体験を積み重ねることで、子どもの脳に「もっとやりたい」という信号が送られます。

 

ミラーニューロンの活用

 

親自身が計画的に行動する姿を見せることで、子どもは自然と行動を模倣します。

例えば、「よし、ママも一緒に5分だけ集中して片付けるよ」と言い、一緒に取り組むと効果的です。

 

4. 習慣化を助けるための環境づくり

 

解決策:環境を整え、視覚化する

 

勉強スペースを整えるだけでなく、「勉強タイム」「遊びタイム」をタイマーやホワイトボードで視覚化すると、行動の切り替えがスムーズになります。

例えば、「このタイマーが鳴るまでに靴を履こう」といった短い時間目標を立てるのも有効です。

 

5. 長期的視点での子育て

 

子どもの「今」を尊重しながら未来を見据える

 

目の前の宿題や片付けを終わらせるだけでなく、「どうすれば自分で考え、行動できるようになるか」を意識することが大切です。このような視点で接することで、子どもの将来の自主性や思考力が育まれます。

 

親自身もアップデートする

 

子どもの成長を支えるには、親自身も学び続けることが必要です。心理学や脳科学に基づく知識を学び、「どうすればもっと良い声かけができるか」を考えることが、親自身の成長にもつながります。

 

まとめ

 

子どもの「やる気」を引き出すための支援は、短期的なものではなく、未来の思考力や価値観を育む基盤となります。小さな成功体験を積み重ねながら、3年後、5年後を見据えた長期的な視点で、親子で一緒に成長していきましょう。

 

親自身も日々アップデートを続けることで、子どもとの関係がさらに豊かになります。

一歩ずつ、小さな変化から始めてみませんか?


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